奥深き料理なり
播州育ちの筆者は夏になると猛烈にそうめんを食したくなる。気温30度を超えた昨日もそうだった。めんにはこだわりがある。休日の午前中、車でスーパーへ向かい、揖保の糸を買い込んだ。
めんだけを楽しむのもいいが、冷やしそうめんは具にもこだわりたい。ネットでそうめんのレシピを調べ、きゅうり、ハム、トマト、さらには干ししいたけも買い物カゴに詰め込んだ。
さて、ここで調理と言えるのはしいたけだけだ。目指すは甘辛い煮込みだ。レシピに従い、常温の水でもどし、戻し汁にかつお節を加え20分間煮込む。味付けはこの後だ。しょうゆ大さじ1杯、みりん大さじ1杯、砂糖小さじ1杯を鍋に入れた。レシピには「ゴトゴトと煮汁がなくなるまで、約20分間煮込む」とある。
ここで油断が生じた。20分間、読書ができると判断し、クーラーの効いた自室へと場所を移してしまったのだ。それでも約10分経過した段階で、自室を出た。異変にはすぐ気付いた。焦げ臭い。鍋の前に行ってぼう然とした。鍋の中は真っ黒。しいたけは鍋底にこびりついていた。
誰に向けることもできない怒りと情けなさ。そして、料理の難しさを知った。そもそも、スーパーで干ししいたけがどこに陳列してあるのかも知らなかった(当然だが、乾物のコーナーにあった)。干ししいたけの方が、生のしいたけよりも高いことも知らなかった(小さいの8個で400円を超えていた)。
その後、金糸卵にも挑戦したが、出来上がったのはスクランブルエッグだった。
想像とまったく違ったそうめんにはなった。が、負け惜しみではなくおいしかったのは事実だ。ただ、料理はとっても難しいということだけは、十二分に理解した。

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